**Signature Aoyama Blog**
みなさま、こんにちは。
青山店の嶌野です。
突然ですが
「AMFステッチ」ってご存知でしょうか?
こちらのブログでも何度かご紹介しておりますので
「知ってるよ!」という方もおられるかと思いますが
AMFステッチ、とっても大事な部分なので
ステッチの意味や、あり・なしでどう変わるのかを
改めてご紹介させていただきます。
AMFステッチ Option ¥2,000(税込¥2,200)
AMFステッチとは、主にスーツの衿のフチに入るステッチの一種です。
スーツ好きの方ならば必ず注目するポイントの一つですね。
手縫いの「なみ縫い」と同じ縫い方のステッチを
ミシンで再現したものを「AMFステッチ」といいます。
ちなみに、「AMF」はこの手縫い風ミシンを開発した
アメリカのメーカー「American Machine and Foundry」
の会社名から。
厳密には縫い目の種類の名前ですが、衿に使われることが多いため
「衿のフチのハンド風ステッチ」のことも
「AMFステッチ」と呼んでいます。
AMFステッチをつける理由は
スーツの構造が大きく関係していますので
一度、スーツの基本であるメンズスーツの
お話をさせていただきます。
メンズスーツの衿の部分には
立体感を出すための硬い芯が入ります。
本格的な天然素材の芯を使った仕立ての場合
芯と表の生地は接着できませんので
縫い留めて補強するために
衿のふちにステッチを入れています。
このとき、普通のミシンで縫ってしまうと
手仕事の柔らかい雰囲気が出ず
硬い感じの見た目になってしまうので
柔らかさの残るAMFステッチを使います。
製法にまでこだわった、いい仕立てのスーツには
基本的にAMFステッチがつくので
ステッチがあるだけでも
見た目の高級感が出やすくなります。
Δ AMFステッチあり
Δ AMFステッチなし
メンズスーツの場合
構造的にも、見た目の面からもAMFステッチは
マストで付けていただきたいステッチです。
レディーススーツは、メンズスーツと
仕立ての方法が変わります。
曲線的な女性の身体に合いやすいよう
軽く柔らかく作るために
メンズスーツより軽い芯を
表生地と接着することで
衿の形をキープするという製法が中心です。
それに、そもそも衿がないデザインもありますよね。
というわけで、スーツの構造上は
「AMFステッチは絶対必要」というわけではありません。
ですが、やはりAMFステッチがある方が
衿の芯を補助してくれるので
立体感がきれいに出やすくなりますし
見た目にも高級感が出るため
メリットは十分にあります。
自分でもステッチあり・なしともに作ってみて
個人的な結論は
「レディーススーツもAMFは必要(例外あり)」
というところに落ち着きました。
ほとんどのスーツ
(衿付きのテーラードジャケットやVカラージャケット
普通のスーツ生地で仕立てるスーツ)は
やはりステッチがある方が見栄えがします。
特にビジネスシーンで着る場合
ステッチありの方が「きちんとした仕立て」
という印象が強いので
AMFをつけて損はないはず。
ですが、例外として
ショールカラーやノーカラーのジャケット
ラメツイードなどのフェミニンな雰囲気が強いものは
ステッチを入れた本格派の仕立てだと重厚感が出てしまい、
イマイチ合わない場合もあります。
ということで、
レディーススーツも一部特別なもの以外は
AMFをつけるのが私のおすすめです。
既製品にはない場合も多いので
入社当初は見慣れませんでしたが、
慣れてしまうとステッチなしのジャケットが
心もとない気がしてしまい
「ステッチを付けておけば…」
と後悔した思い出があります。
オーダーの際はぜひ、AMFステッチありでの
お仕立てをおすすめいたします。
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