2022.01.24
生地ができるまでの旅
**Signature Aoyama Blog**
みなさま、こんにちは。
青山店の嶌野です。
本日は豆知識のご紹介。
私たちが店頭に置いているスーツ生地が
どうやってできているのか書いてみようと思います。
意外と知られていないことがたくさんありますよ!
「豆知識」という感じなので
長くなりますがお暇な方は読んでいってください。
⓵羊毛を刈ります
スーツの生地の基本はオーストラリアやニュージーランド産の
高品質のメリノウール。毛刈り職人の仕事は
「世界で最もきつい仕事」と言われるそう…!
暴れる羊と戦い、羊毛まみれになりながらの
大変なお仕事です。
②羊毛を選別します
一度きれいに洗い、スーツ生地に向かない羊毛を取り除きながら
太さ・長さ・色など、さまざまな項目で分類していきます。
近い質の羊毛同士で生地にした方がきれいに仕上がるのです。
③染色します
大きな窯で染色していきます。
羊毛のまま染めるのは手間と時間がかかりますが
染めた毛を数色ブレンドすると深みのある色になるので
この段階で染めるのがメジャーな方法です。
(糸や生地にしてから染める場合もあります)
④糸を紡ぎます
羊毛をより合わせて糸にしていきます。
(もちろん今は機械でやっていますよ!)
「よりの強さ」や「太さ」などで生地の質感が変わります。
ちなみに、高品質なウール(Super表記が高い)ほど
生地が滑らかなのは、
「高品質なウール→細い糸が作れる→生地の凸凹が減る」
という理由です。
ウールの品質よりも実は糸の細さが直接関係しているのです。
糸づくり、結構大事なポイントなのです。
⑤織ります
機械に糸をセットし、布を織っていきます。かなり大きい
音がするので、織物工場ではまともに会話ができないほど。
小さい織物工場では機械にたて糸をセットするのを
手作業で行っていたりします。
簡単に聞こえますが、5000本の細い糸を一つずつ
針穴に通していく作業…、集中力が鍛えられそうです…。
⑥生地を洗い、仕上げます
織りあがったばかりの生地は、実はかなりゴワゴワ、バリバリです。
柔らかく滑らかにするために、大量の水と石けんで何度も洗います。
そして品質を安定させるため
生地にアイロンをかけ、一度寝かせて
さらに窯で生地を蒸しあげて…
色々な加工をして、すべすべツヤツヤの
なめらかな表面に仕上げます。
この工程が最終的な手触りに一番影響するので
洗い機に天然木を使ったり、ワインのように洞窟で寝かせたり、
独自に石けんを開発したり…
どこのメーカーもこだわりの加工方法があります。
⑦ようやく完成です!
たくさんの工程を経て仕上がった生地は最後にキズや
色ムラが無いか検品をしてようやく出荷となります。
ここまで読んで下さった皆様お疲れさまでした!
簡単に書くつもりでしたが
工程がたくさんあり、長くなってしまいました…
(これでもかなり省略したんですが…!)
生地はここから生地屋さんに渡り、お店に渡り、
店頭でお客様に選ばれるのを待つことになります。
スーツになるための道のりはまだまだ長い…!
羊毛がスーツ生地になるまでは
たくさんの工程と、たくさんの人の手を渡ってきます。
たくさんの職人さんのこだわりが詰まっていることを
少しでも感じていただけたら幸いです。
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