2021.07.24
夏に麻を着るのはなぜ?
**signature Aoyama Blog**
みなさま、こんにちは。
青山店の嶌野です。
連日暑い日が続きますね。
生活様式の変化で以前より外に出なくなり
暑さに体が慣れないため
今年は特に熱中症のリスクが高いそうですよ。
みなさまお気を付けください。
暑いので少しでも涼しい話題を。
夏らしい「麻」の素材について
ご紹介させて頂きます。
「麻」と「リネン」
じつはちょっと違うものを挿す言葉だと
ご存知ですか?
麻は亜麻科の植物からとれる繊維の総称
リネンはその中の一種「亜麻」のこと。
亜麻(リネン)の花
麻にはリネン以外にも
ラミー、ジュート、ヘンプなど
いくつかの種類があります。
麻袋などを「リネン」と言わないのは
「ジュート」や「ヘンプ」で作られているからですね。
(とても蛇足ですが、
夏の定番ソングの歌詞に出てくる「亜麻色」は
茶封筒くらいのベージュです。
なので「亜麻色の髪」は、平たく言うと「金髪」です。
勝手なイメージで暗めの色を想像していましたので
やや衝撃でした。)
そんな麻ですが、夏の衣類にぴったりな特徴がたくさんあります。
①接触冷感性がある
天然素材ですが、若干の接触冷感性があります。
暑い日に良いのは言わずもがなですね。
②吸水性・吸湿性が良い
麻や綿には、もともと植物が水を吸うための管があります。
水分の抜けた管が空洞になって残り、
そこに湿気や水分が入ることで天然の吸湿・吸水効果があります。
ウールやポリエステルが汗を吸ってくれないのは
水分を吸う隙間がないせいですね。
(今は綿や麻のように穴のあるポリエステル糸も
作れるようになっています)
③繊維にハリ・強度がある
布にする際、隙間を開けてメッシュ状にしたり
ごく細い糸で薄い布にしたり…
弱い繊維だとそんなことはできません。
また、ハリがあるので
服になっても体にまとわりつかず
通気性が確保されるのも夏に向くポイントです。
④どんどん白くなる
麻の繊維、強度はありますが
実は「割れやすい」という特性があります。
着たり、洗濯したりしているうちに繊維の表面が
細かく割れて毛羽になります。
(毛羽立ちがわからないほどのごく細かい毛羽です)
その毛羽に光が乱反射するので、
白く見えるようになっていきます。
濃色の麻の服が白くなりやすいのはこのせいです。
ただし、白い麻は黄ばみにくい、となるので
明るい色の麻素材の場合はむしろメリットですね。
今はひんやりするドライタッチの繊維を人工的に作ったり
繊維を傷めない洗剤や漂白剤が開発されたりしていますが
数十年前はなかったわけですから
天然素材の中では一番涼しい布がつくれる
麻が夏に向く素材だったわけですね。
この時期見た目も涼し気なだけでなく
着ていても実際に涼しい麻素材
ぜひ、うまく活用してくださいね!
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